パ犬

さっぽろ ホラー映画とパンとTinder(卒)

11/7のデート

 

今日は街中の白い石で待ち合わせの予定です。

彼から「ごめん5分遅れる!」とラインがきたので「私も傘取りに帰ったから同じくらいに着きます」と送った。本当はもう待ち合わせ場所についていたけど、彼に負い目を感じて欲しくなかったから嘘をついた。

この日は薄手のコートすらも邪魔なくらい暑くて最後の秋だなと思いました。紅葉がきれい。

 

彼の眼鏡を新調しに来た。顔の形的にスクエア型がよく似合う。

元々かけていた眼鏡はノーズパッドがふたつとも取れていて、どう使ったら3年でこうなるのか不思議で面白かった。視力検査をして黒縁のスクエアフレームを選んだ、完成までに40分かかるので駅前の大きな本屋に行く事にした。

 

本屋のエレベーターに乗りながら「小説と漫画しか買わないから2階ってほとんど来ないな~」と言うと彼は「逆に僕は2階しか見ないかな?」と言っていて真逆だなと思った。

彼は専門書コーナーをじっくり吟味してインターネットの仕組みについて解説されている本を買い、私はギャグマンガ日和の新刊とジャポニカ学習帳のトートバッグを買った。

呼び出しベルのガチャガチャやりたかったけど売り切れていてしょんぼりした。

 


彼は表情が豊かな方ではない、正直何を考えてるかわからないし普段から大きな声で笑ったりしない、どちらかと言えばポーカーフェイスだと思う。だから話している中で彼が声を出して笑うとすごく嬉しくなります。

 

ランチは予約していたお店でジンギスカンを食べた。薄暗い個室で雰囲気が良かった。

お肉がとっても柔らかくておいしかったー。鍋とか焼肉とか器を共有するのって距離が近づく気がして好き、心を許してない人とだと衛生が気になって不愉快だけど彼に対しては何とも思わないので心を開けてるなと思う。

彼とは何を食べても美味しく感じる。たまに自身を俯瞰で見て「幸せだね、よかったね」と孫を見るおばあちゃんの気持ちになる。

 

食料品を買って彼の家へ帰り、お土産に持ってきたロールケーキを4種全て半分ずつ食べた、全部美味しい!まだ15時だけどお酒を飲んだ。

ネットフリックスを見ながら編み物をしていると、お腹に余裕が出来てきたのか彼が餃子の皮を捏ねだしたので私はタネを仕込んだ。餃子の皮を寝かす時間が暇だったので切れたティッシュとラー油を買いに行った、私が袋を持つと奪われる。女の子扱いされるのはかゆい。私はいつも男ポジションをやってしまうので(楽しくてやってるんだけど)どんな顔したらいいかわからなくなる。

 

家へ帰ると急にお腹がすいた。私が餃子の皮を伸ばして彼が包む、この頃にはアルコールが回っていて気が回らなかったが彼は独創的な包み方をしていて、自ら難易度を上げていたのでめちゃくちゃ笑ってしまった。普通手前をひだにするのに奥側をひだにしていた、そりゃムズい

半分の所で役割交代して私が包むとすごい勢いで褒められるので調子に乗った、手作りの皮はどこまでも伸びていくらでも具が詰め込めるから楽しい!次はチーズやツナなんかも包みたい。茹でても蒸しても焼いても揚げても美味しいなんて素晴らしい。

焼くのが不安だったけど店みたいに上手にできた!羽がパリパリで皮はもちもち中身はジューシーで、人生で食べた餃子の中で一番おいしかったと言っても過言ではない、鶏ガラ入れ忘れたけど美味しい!大満足です。

 

ごはんを食べてソファに座ると彼がもたれかかってきた、肩に頭を置くと触れるか触れないかくらいの軽さで頭をなでられてあつくなった。ふたりでお酒を飲むと話の流れで手に触れられることが多い。

ネイルしてる?と聞かれたので、ジム始めたから今は塗ってないよというと触れられてまじまじ見られた、見ないでくださいと思った。ハンドクリームを塗りすぎて「あげようか」と言うと素直に手を出すので恥ずかしくなって手の甲をぺちんとした。

こんなに一緒にいるのに私たちが接触するのは精々手のひらと肩が触れるくらい。

 

彼の家を出た辺りからこのまま帰れないという気持ちがふつふつと湧き上がってきた、そろそろ何かアクションを起こすべきなのか、結局何も言えず改札を抜けました。おやすみ。